合掌 6月1日(日)の修練。(学科) | 福島中央道院

合掌 6月1日(日)の修練。(学科)

合掌
6月1日(日)の修練です。
学科では、先月の宗道臣デー月間に因んで開催された引地洲夫先生の
講義に参加して、終戦によって満洲から引き上げて来るときに妹を亡
くしたことや、強奪や強姦など言葉に尽くせない悲惨な体験談を聴き
ました。戦争を知らない私達にとって、体験者の生の声は息をのむも
のでした。その感想を文章にして発表し合いました。

 

写真は、引地先生の講義の様子と、感想文の発表の写真。佐藤副道院
長の感想文も添付しました。

 

 戦時下の状況について、文献等で情報として知ってはいても、直接体験した方のお話を聞く機会はとても貴重なものでしたので、今回のお話を聞けたことは自分にとってとても良い経験になったと思います。

 聞かせていただいたお話は、まるでドラマや漫画のような、現実にあったことは思えないようなことでしたが、それを実際に体験した方から対面して直接聞くことで、それらが現実に起きていたことだということを強く認識させられました。

 特に、今回のお話では、戦争により状況が一変する前の当時の様子も聞かせていただいたことで、戦争というものがいかに人々の生活や人生を一瞬にして捻じ曲げるものであるかということを、より実感を伴って感じました。

 第二次世界大戦の終戦から80年たった今でも、世界から戦争は消えておらず、今も戦時下にある国では、理不尽に人生を狂わされる、あるいは命を奪われる人々がいることは、とても悲しいことだと思います。

 私も、開祖が作った金剛禅の教えに込められた非戦の願いを改めて噛みしめ、争いのない世の作るために自分がどうするべきか、考えていきたいと思います。

 最後に、今回のお話は引地先生が普段講演等でお話される内容の半分ほどとのことでしたので、残りの半分についても、機会があればぜひ聞かせていただきたいと思います。

 この度は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

福島中央道院 佐藤 寿行

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